
ティーチング・ポートフォリオを作成することによって、次のようなメリットが考えられます。
「作成の目的(なぜ作成するのか)」や「公開の程度(誰に対して公開するのか)」にもよりますので、ご自身や所属機関にとってもっとも必要としていることを考えることからスタートするとよいでしょう。
作成によって得られるメリットとは?
作成プロセス自体が教育の質の向上に
作成プロセスにおいて自己を振り返り自分の教育についての考え方や方法や成果、目標について明らかにすることが教育改善の第一歩となります。
評価者へのアピール手段として
教育に関わる活動や業績を構造的にかつ豊かな情報量をもって明示することができます。
評価への効率的な対応
多様な情報が有機的につながり一冊のポートフォリオにまとまることで、各種評価への対応が省力化できます。
教育活動の礎として
理念–方法–成果–目標の一貫性をもったポートフォリオは更新を行ってゆくことで今後の活動の道標となります。
組織へのメリット
教員の活動の把握
教員の教育に関する「理念」や、従来の実績報告書等ではみえてこなかった教育活動の把握ができます。
教員評価の多様な視点
多様な視点から教員の評価を行う枠組みを提供します。
情報の共有
個々の教員の優れた教育活動の営みを共有し、教育の質の向上に寄与します。
活きた評価へ
教員が主体的に評価活動に関われるようになることで、評価が「負担」や「義務」でなく真の「改善のスタート」となり得ます。
社会への発信
質の高い教育活動を社会に向けて発信する手段となります。