- ポートフォリオの考え方やプロセスが全教員と大学執行部に完全かつ明確な形式で提示されること
- ポートフォリオ作成プログラムについて教員が「自分たちのものである」と感じられること
- ポートフォリオ作成プログラムの主目的がまず教育改善であること
- ポートフォリオが昇格決定に用いられる場合にはその評価基準が明らかにされること
- 個人差を許容すること
- 強制されるべきではなく教員の自発性を重んじること
- 大学教務担当上層部の積極的なサポートと支持を得ること
- 受け入れと実行に十分な時間–1年あるいは2年–をかけること
- 小さく始めること
- 最初から学内で最も尊敬される教員を活動に取り込むこと
ティーチング・ポートフォリオは教育改善あるいは教育業績の評価等に有効な手法です。しかし,導入の方法を誤るとその効果を発揮することができません。それどころか、教員にとってあらたな「負担」にすらなりかねません。以下に、「導入がうまくゆくコツ」を紹介します
(「大学教育を変える教育業績記録」(セルディン、2007) p.24 p.29より)。